企画展+イベント
琴線 ~浅井千里・中野由紀子ガラス展~
2023年10月4日(水)〜 12月18日(月)
お二人は倉敷芸術科学大学ガラスコースの同期卒業生で、浅井さんは静岡県浜松市、中野さんは岡山県総社市でそれぞれ工房、アトリエを構えて制作活動をされています。
今回の展覧会では、浅井さんは色ガラス棒を使う吹きガラス技法「ケインワーク」で制作した作品を出展していただきます。中野さんは吹きガラスを中心に様々な技法を使われるのですが、今回は吹きガラスで作ったものにエナメル彩(絵付け)を施した作品を中心に出展していただきます。
展覧会名の「琴線」という言葉は「心の奥に秘められた感じやすい心情を刺激して、感動や共鳴を与える」という意味で使われています。作品に込める想いやコンセプトには、お二人とも自然に対する想いや日々の暮らしの中にある瞬間的な美しさを作品に込めていきたいという感情を共通して持たれています。心に秘めながらも共通した想いの断片がそれぞれの作品に現れ、その作品が同じ展示空間に在ることで作品同士が見えない繋がりで共鳴し、見る人にも影響を与えるような展覧会になることを期待しています。ご高覧いただければ幸いです。
- 会期
- 2023年10月4日(水)〜 12月18日(月)
- 休館日
- 毎週火曜日
- 観覧料
- 大人・大学生/500円(団体400円)、高校生/400円(団体300円)、小学・中学生/300円(団体200円)、小学生未満/無料
- 開館時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 場所
- 2階 企画展示室
作家プロフィール
2023年秋期企画展 出展作家
浅井 千里Chisato Asai
経歴
1981 愛知県名古屋市出身
2003 倉敷芸術科学大学 芸術学部工芸学科ガラスコース 卒業
クラフトの里ダラスヴィレッジ 勤務
2004 箱根クラフトハウス 勤務
2005 株式会社黒壁 吹きガラス工房 勤務
2015 静岡県浜松市にガラス工房「Gatherlink Glass Base」設立
ケインワークという吹きガラスの技法で、色ガラスの棒を透明なガラスに溶着して捻ったり引っ掻いたりして模様をつけています。
そうして現れた模様によって、うつわそれぞれに性格が生まれ、それらが使う人と重なり合うよう、ひとつひとつに装いを凝らしています。
日々触れる浜松の景色の中で見た、さざ波や雲のように風の力で自然に現れる美しい曲線や、蝶がひらひらと舞う軽やかな軌道をうつわに投影したいと思っています。
光を透して一層引き立つ色彩と、流れるような線の模様、それに寄り添うかたちを探しています。
2023年秋期企画展 出展作家
中野 由紀子Yukiko Nakano
経歴
1980 京都府宇治市出身
2003 倉敷芸術科学大学 芸術学部工芸学科ガラスコース 卒業
2004 赤澤グラススタジオ スタッフ
2006 三重県尾鷲 シェアスタジオ大同楽座にて制作
2007 滋賀県長濱 湖北クリスタルプラザガラス工房館 勤務
2016~ 岡山県総社市にアトリエを構え活動中
空の色や草花など日に日に移り変わってゆくもの、
一日の中で変化し続ける光、
宙に放り投げた水の滴の一瞬をずっと見ていたくて、
その一瞬の美しさを止めたくてガラスの制作を始めました。
地球と言う惑星が生み出す美しさの欠片を手に取って下さる方々と共有できたらどんなに幸せだろうかと思います。
どうか皆様の手に沿い、心に添うものでありますように。