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ガラス体験開催中

本日開館2024.12.6(金)

企画展+イベント

小さな世界の先へ ~石田 彩ガラス展~

2024年4月10日(水)〜 7月8日(月)

小さな世界の先へ ~石田 彩ガラス展~
妖精の森ガラス美術館2階企画展示室での春期展示はガラス作家石田 彩(いしだ たみ)さんの展覧会を開催いたします。
石田さんは倉敷芸術科学大学ガラスコースを卒業され、現在は岡山市にアトリエを構えて制作活動をされています。石田さんは大学の卒業制作でサーサーン朝時代の切子ガラス碗といわれている岡山市立オリエント美術館所蔵の「浮出切子碗」の復元制作に挑戦しています。そこからオリエント美術館が主体となって行った「古代ガラス復元制作プロジェクト」に復元制作作家として参加し、古代ガラスの器や技法を研究するという経験を得ながらガラス作家として独立します。2014年から自身の見聞を広めるため、ガラスの知識をより深めるためにイギリスの美術大学に留学されています。 帰国してからは自身の作風を見つめ直し、現在は粉状の色ガラスを重ねてグラデーションやゆらぎなどを表現する作品を主に制作されています。
大学卒業から留学前までの作風と、留学を終えてからの作風はかなり違いのあるものですが、どちらにも深く影響している事象は古代ガラスの研究をしていたときに惹かれた「小さな器に施された様々な表現の世界」でした。手のひらサイズの小さな器の中の広大な表現の世界。石田さんはその世界に魅了され、更なる可能性を探求すべく日々作品と向き合っています。石田さんの表現する「小さな世界の可能性」をご高覧頂ければ幸いです。
会期
2024年4月10日(水)〜 7月8日(月)
休館日
毎週火曜日
観覧料
一般/500円(団体400円)、高校生/400円(団体300円)、小学・中学生/300円(団体200円)、小学生未満/無料
開館時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)
場所
2階 企画展示室

作家プロフィール

2024年春期企画展 出展作家

石田 彩Tami Ishida

石田 彩

経歴

1999 倉敷芸術科学大学 芸術学部工芸学科 ガラスコース 卒業
   「ガラス工芸̶歴史と現在̶」岡山市立オリエント美術館
   「古代ガラスの技と美」瀬戸市新世紀工芸館(愛知県) / 古代オリエント博物館(東京都)
2001 「ガラス工芸̶歴史から未来へ̶」岡山市立オリエント美術館
2011 「光とかたまり:ガラスの塊量表現」妖精の森ガラス美術館(岡山県)
2015 University for the Creative Arts MA Glass (UK) 修了
    Stanislav Libensky Award 2015 大賞 プラハ, (チェコ)
2016 Red Dot Award 2016: Design Concept シンガポール
    伊丹国際クラフト展 伊丹賞

吹きガラスをベースとして、カット、研磨で作品を制作しています。2015年からは吹きガラスの表面にパウダーガラスの層を重ねる作品の制作をしています。
今までの制作を振り返ってみると”技法”と”器”は私の大きなテーマであったと感じています。大学の卒業制作でサーサーン朝時代のカット碗を復元することに挑戦してから、縁あって技法や古い時代の器を研究するという経験をし、その時の経験が自身の制作の根底にずっとあるように思います。
古いガラスを研究していて惹かれたものは、両手のひらで包み込める大きさの小さな器や容器です。その小さな世界を作るユニークな技法の数々にいつも刺激を受け、またそんな作品を目指して制作をしています。

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