企画展+イベント
悠久の刻と共に ~迫田岳臣ガラス造形展~
2025年9月10日(水)〜 12月15日(月)

迫田さんは25年以上古代ガラスの復元制作に携わってきた作家で、昨年高梁市成羽美術館で開催した展覧会「迫田岳臣 古代ガラス復元への挑戦」展では今までの集大成ともいえる様々な復元作品を展示発表されました。また2023年には正倉院のガラス宝物「瑠璃小尺(るりのしょうしゃく)」と、「瑠璃魚形(るりのうおがた)」の再現模造品を制作し、「どちらが本物かわからないほど再現性が高い」と関係者から驚かれ、その深い観察力、再現技術の高さ、妥協することのない姿勢が高い評価を得ています。
今回の展示では迫田さんオリジナルの作品と、復元技法を使って制作した作品を展示予定です。また、復元技法で制作した妖精の森ガラス新作収蔵作品(鏡野町オリジナルウランガラス作品)も会期初日に展示発表いたします。
古代の作り手による作品を現代によみがえらせる過程は試行錯誤の連続です。迫田さんは根気強く観察、考察、制作を続けることで様々な復元を成功させています。途切れることのない「悠久の刻」との対話から生まれた作品をご高覧下さい。
- 会期
- 2025年9月10日(水)〜 12月15日(月)
- 休館日
- 毎週火曜日 ※9/23は開館いたします
- 観覧料
- 一般/500円(団体400円)、高校生/400円(団体300円)、小学・中学生/300円(団体200円)、小学生未満/無料
- 開館時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 場所
- 2階 企画展示室
作家プロフィール
2025年秋期企画展 出展作家
迫田 岳臣Takeomi Sakoda

経歴
1965 広島県世羅町出身
1985 大阪デザイナー専門学校 工芸工業デザイン科 卒業
1990 東京ガラス工芸研究所 卒業
1995~ 倉敷芸術科学大学 勤務(芸術学部ガラス領域 主任技術員)
日本ガラス工芸学会 理事
文化財保存修復学会 会員
[主な展覧会]
2001 びいどろや(名古屋) 個展
2003 ギャラリーやぶき(岡山) 個展 以後2006,2008,2012
台湾新竹市国際ガラス芸術祭招待出品
2005 アトリエ倫加(高知) 個展
ギャラリーこのま(倉敷) 個展
2007 工房IKUKO(倉敷) )2人展
2009 nana café常光庵(岡山) 個展
天満屋美術画廊(倉敷) 以後2013, 2017,2020,2024
2010 ギャラリーくわみつ(福山) 個展
2012 Gallery ALDEBARAN市ヶ谷2人展(東京)
2016 アンクル岩根のギャラリー(岡山) 2人展 以後 2019,2024
2019 ギャラリーしをり(倉敷) 2人展
2024 高梁市成羽美術館「迫田岳臣-古代ガラス復元への挑戦-」展
[受賞歴]
2002 伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃台」白雪松緑賞
工芸都市高岡2002クラフトコンペティション 審査員賞
2004 伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃台」 白雪伊丹諸白賞
2006 第57回岡山県美術展覧会 奨励賞
2007 Glass Craft Triennale 2007 審査員賞
[復元作品収蔵先]
岡山市立オリエント美術館(注口把手付瓶・把手付三連瓶・白瑠璃舎利壺)
唐招提寺(白瑠璃舎利壺)
奈良国立博物館(白瑠璃舎利壺)
加計美術館(白瑠璃舎利壺)
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(ガラス皿・リブ付装飾ガラス容器)
宮内庁正倉院事務所(瑠璃小尺・瑠璃魚形)
※()内は復元品の名称