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ガラス体験開催中

本日開館2024.9.20(金)

企画展+イベント

High tide ~中原 司ガラス作品展示~

2024年9月25日(水)〜 11月11日(月)

High tide ~中原 司ガラス作品展示~
妖精の森ガラス美術館2階企画展示室での秋期展示はガラス作家中原 司(なかはら つかさ)さんの造形作品を展示いたします。
中原さんは倉敷芸術科学大学ガラスコースを卒業され、岡山県倉敷市真備町に工房を構えて制作活動をされています。真備町は2018年の西日本豪雨で河川の堤防が決壊し、水没した地域です。中原さんの工房も屋根まで水に浸かり、甚大な被害を受けられています。今展では完成間近でありながら豪雨被害で破損してしまった造形作品1点を修復し展示いたします。
中原さんは板ガラスを重ねて接着し、研磨して作品に仕上げていく作風で、彫刻や照明作品など幅広く制作されています。今回展示していただく作品「High tide」はガラスと金属(鉄、ステンレス)の複合作品で、ガラス部分はまるで水のゆらめきを想起するような曲面になっています。板ガラスの青みがかった色も作品の一要素として象徴的な意味合いを持っているように感じます。
現在の真備町は決壊した河川の治水工事も完了し、日常を取り戻しつつあるとは感じていますが、完全な復興はまだ道半ばではないかと思います。今展が西日本豪雨の被害を風化させないという決意と、そこから学んだ教訓を先の未来に繋げていきたいという想いを再確認できる一助になれば幸いです。
会期
2024年9月25日(水)〜 11月11日(月)
休館日
毎週火曜日
観覧料
一般/500円(団体400円)、高校生/400円(団体300円)、小学・中学生/300円(団体200円)、小学生未満/無料
開館時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)
場所
2階 企画展示室

作家プロフィール

2024年秋期企画展 出展作家

中原 司Tsukasa Nakahara

中原 司

経歴

1976 津山市出身
1999 倉敷芸術科学大学ガラスコース一期生として卒業 コールドワークでの製作を選択
2003 真備町にガラス工房を設立(有限会社GALACO)
   作家のアート作品の仕上げ業務、板ガラスの特殊加工業務などを行う
2013 自身の製作も始める
2018 西日本豪雨にて工房が水没
2019 工房再建完了、作家活動も再開

受賞歴等
2013 日本のガラス展 入選
   小野田現代ガラス展 入選
2014 岡山県美術展覧会 岡山市長賞
2015 Sculpture by the see in Sydney(以後、2018まで毎年) 
2019 Sculpture by the see in Perth
2021 第9回あさごアートコンペティション2021 優秀賞
2022 岡山のガラス作家展
2023 Sculpture by the see in Perth Inside展
   Sculpture by the see in Sydney
   ITS LIQUID art fair in Rome,Venezia

私の得意とする技法はコールドワークと呼ばれ、主にガラスの研磨加工による製作のことを指します。一般的にガラスは加工しにくい素材でありますが、始めに接着により特別に分厚い板ガラスを作成し、それをガラス、石材用の道具を用いて研磨加工する事で造形をしていきます。近年は彫刻だけでなく、テーブルやランプなどの実用的なものの製作を始めました。
また、電気炉による溶着技術も確立しつつあり、また新しい分野へ向けての製作を試みています。
ガラスの最大の特徴でもある透過、屈折、反射を活かせるような造形を模索しています。

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